キャンプは楽しい!
あなたもキャンプの楽しさは知っていると思います。
でもディズニーランドへ行った方が楽しいのでは?
どちらも非日常の世界へ行って普段出来ない経験をして「また行きたい」と思って帰ってきます。
では一体何が違うのでしょうか?
ズバリ答えは「ねらい」が違うからです。
ディズニーランドの一番のねらいは来た人に楽しんでもらう事です。
でも、キャンプカウンセラーのあなたが行うキャンプのねらいは「教育活動」になるのです。
ディズニーランドではあなたに楽しんでもらうためにあなたが行動を決めるでしょう。
しかし、キャンプではあなたに人との関わりを持ってもらうために集団で行動を行うでしょう。
ねらいが違うと無意識にしているような事まで影響が出てきます。
ではあなたが企画を行う時、「ねらい」はどのタイミングで決めるべきなのでしょうか?
それは一番最初です。
一番最初に「ねらい」を決めることによって、細部を決めていくうえでの基準とするのです。
たとえば「ジャンケン」をしようと考えます。
今回の「ねらい」がアイスブレイキングであれば、あなたと全員でジャンケンをして、知っているゲームをすることで緊張を解きましょう。
今回の「ねらい」がグループの親睦を深める事なら、グループ内で代表を決めるジャンケンをして、代表同士のジャンケン対決をしましょう。代表になった人の勝敗に皆が一喜一憂するでしょう。
どちらも同じジャンケンですが、「ねらい」にふさわしい方法は何か?と考えると、自然と選択肢が限られていきます。
では「ねらい」自体はどうやって決めればよいのでしょうか?
まず考える「ねらい」は何故キャンプをするのか。どんなキャンプをするのかです。そもそも論ですね。
この全体のねらいが決まっていれば、全体のねらいを達成するために今何が必要かを考えてプログラムのねらいを決めていく事になります。
基準となる要素は主に以下の3つです。
・あなたがどうしたいか
・保護者(社会)が望んでいるものは何か
・なにが出来る環境か(どんなことが出来る施設か)
順番に見ていきましょう。
・あなたがどうしたいか
これが一番のポイントです。あなたの想いが組み込まれないのであれば、あなたがする必要も魅力もないのです。
あなた自身の想いを込めてより良いキャンプにしましょう。
・保護者(社会)が望んでいるものは何か
これはキャンプに関わる人の望みになります。あなたの考えだけで決めたねらいでは自己満足の独り相撲になってしまいますから、そうならないように希望に添えるものにしなければなりません。
お金の支援をしてくれるスポンサーがいるのであれば、もちろんその要望も汲みましょう!毎年行われている事業なら、毎年行う価値があると認めてもらえているということですからね
・なにが出来る環境か(どんなことが出来る施設か)
仮に活動場所が山であるならば「海で泳ぎたい」という希望は難しくなるわけです。物理的に可能かどうか、また支援できる大人の体制がどれだけ整っているのかなどでも
出来る事と出来ない事が出てきます。これらも踏まえてねらいを考えるようにしましょう。
これらをふまえて「ねらい」を決めます。夢あふれる素晴らしいねらいが出来る事でしょう!
因みに、恥ずかしながらアシベの目標は自分のグループを『二つ目の家族』と思える関係性を築くことです。
上記の一つしか満たしていませんが、仮にこの目標をねらいとしたとしましょう。
次の問題はわたしが一人でねらいを決めたので、他の人はねらいが何かわかりません。他のカウンセラーや支援者はもちろん、保護者や参加する子ども達も知っておいては欲しいものです。
かといって、参加する子どもに「今回のキャンプのねらいは自分たちのグループを『二つ目の家族』と思える関係性を築くことです」などという堅苦しい話をするみっともない真似はよう出来ません。こういう裏話は大人だけわかっておいて、子ども達には「楽しい事してるうちに仲良くなっていたね」という印象にしなくては面白いキャンプにはなりません。
そこで考えるのが「キャッチフレーズ」です。キャンプ名称が決まっているなら「サブタイトル」という形で盛り込んでもいいかもしれません。
ビッグファミリーキャンプ20XX ~家族と思える絆を作ろう~
アシベはキャッチフレーズ考えるの苦手なので、もっと心に響くフレーズがあればお知らせください><
ただ、タイトルだけよりも何を大切にしたいかくらいは伝わるものに変わったと思います。子ども向けにはこれで十分でしょう。
キャンプに関わる大人にはねらいを全員が十分に理解していなければなりません。(このねらいを基準に全員が行動してもらう必要があるのです)
この場合にもキャッチフレーズがあればイメージの共有がしやすくなるのでとても便利です。
ねらいは形式だけの後付けにならないようにして、よりよい活動が出来るようにしていきましょう!